国際交流事業

更新日:2024年02月28日

少年海外体験学習事業「バンコク友好の翼」の紹介

国際社会で活躍できる人材を育成する

  社会のグローバル化が急速に進展する一方、日本の若い世代の「内向き志向」が指摘されています。こうした状況を背景に、「グローバル人材」の育成が学校教育において強く求められるようになってきました。国家戦略室のグローバル人材推進会議では、「グローバル人材」に求められる要素として「異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティ」をあげています。

  「異文化に対する理解」はまず、自分とは異なる自然・社会環境のもとで営んできた人々の暮らしや文化などに興味・感心を持つこと、そして実際に体験することから始まります。

  上毛町では、総合計画に「学校教育の充実と国際交流の推進」を掲げ、国際的な視野と物の見方・考え方ができる青少年の育成を図るため、旧新吉富村は平成2年度から、旧大平村は平成9年度から少年海外体験学習事業を実施し、これまでに700名を超える小中学生が参加しています。

  事業の内容については、毎年度開催される上毛町国際交流推進協議会において、本体験事業が効果的に行われているのか、安全性は確保されているのかなど十分審議し、決定しています。

 

アジア諸国に目を向け ~バンコク友好の翼~

  これまでニュージーランドやオーストラリアなど4カ国に渡航し、現地の小学生との交流やホームステイ、文化施設等の視察研修を行ってきました。平成27年度からはアジア諸国に目を向け、研修先をタイ王国バンコク都に変更し、様々な交流事業を展開しています。

 

交流相手

チュラローンコーン大学

  チュラローンコーン大学は、1917年に設立されたタイ王国において最も古い歴史を持ち権威ある国立大学で現在学部数15、学生総数1万8460人、専任教官数2416人で、タイ最大の総合大学であり、多数の研究施設を抱える、非常にレベルの高い大学です。附属小学校は、大学と同じ敷地内に設置されており、1~6年生まで各学年ともに7クラスあり、全校児童は約1,600人です。

  チュラローンコーン大学附属小学校と上毛町立小学校4校は2015年から交流が始まりました。この9年間で上毛町からは5回、103名の児童がバンコクを訪れ交流しました。

  一方チュラローンコーン大学付属小学校の児童は7回で122名が上毛町を訪問、4つの町立小学校で交流をしました。学校交流以外にもホームステイや社会見学を行い、互いの文化や生活様式、習慣の違いなど、異文化交流を体験しました。この3年間の交流及びこれまでの国際交流事業の実績が実を結び、2017年8月姉妹校提携協定締結となりました。(2022年8月に姉妹校提携協定を更新しています。)

  現在は相互訪問に加え、テーマを決めた絵画やポスターなどデザイン作品の交流やインターネットの情報共有サイトを使った交流、情報通信技術を使い、互いの教室をつなげて授業を共有するなど、様々な技術を駆使することで、自国にいながらの交流も実現させています。

スケジュール

事前研修(6月~8月 全5回 1泊2日研修を含む)

渡航前にタイの文化・生活習慣、外国語、渡航に当たっての注意等を国内にて学びます。

渡航研修(8月中旬 5泊7日)

バンコクにて、チュラローンコーン大学附属小学校との交流、日本企業のタイ工場での社会見学、王宮や寺院等の施設見学等を行います。また、ホームステイを通じてタイの文化や生活習慣を学び、コミュニケーション能力を高めます。

事後研修・研修報告会(9月中)

バンコクへの渡航研修を通じて、現地で体験し、学んだことを模造紙にまとめ、保護者や教員、国際交流推進協議会委員などの関係者の前で発表します。

訪日交流(9月下旬~10月初旬 7泊8日)

チュラローンコーン大学附属小学校が訪日し、ホームステイや町内小学校との交流を行い、友好を深めます。

国際文化体験学習

タイバンコクに対する理解を深めるため、町内小学校5年生を対象に、タイの文化・習慣・母国語を学校の授業で受けています。

協力団体

タイ国政府観光庁、福岡県バンコク事務所、立命館アジア太平洋大学

 

 

 

これまでの取組状況

これまでの取り組みを紹介します。

この記事に関するお問い合わせ先

教務課(教育委員会)
〒871-0992 上毛町大字垂水1321-1
電話番号:0979-72-3165
ファックス番号:0979-84-8021

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