上毛町立体育館「ループアリーナ」竣工記念式典町長式辞

更新日:2023年08月02日

(以下原文)

只今ご紹介頂きました、上毛町長の坪根でございます。

本日ここに上毛町立体育館(ループアリーナ)の竣工並びに記念式典がかくも盛大に開催されますことに、まず以って皆様に心から御礼申し上げます。

また、衆議院議員 武田良太様、参議院議員 秋野公造様、福岡県議会議員 西元健様、福岡県町村会会長 水巻町長 美浦喜明様、福岡県企画・地域振興部市町村振興局長 黒岩一文様をはじめご来賓各位に於かれましては、公私共に極めてご多用のところ、またご遠方よりご参集いただき誠に有難うございます。

さて、本町は、平成17年10月11日、旧2村(大平村と新吉富村)の合併により上毛町として誕生し、早18年になります。私も当時、合併協議会委員という重責を担っておりましたので、生みの苦しみも十分存じ上げているつもりですがそれぞれ多くの課題を抱える中、旧2村にあった2つの体育館の老朽化もその一つで大規模な修繕または建て替えを余儀なくされていました。まさに、新体育館の建設は長年の懸案事項であった訳です。

約10年、様々な検討を重ねる中でそのコンセプトは、まずは町民が「一堂に会することができること」であり、且つ、「デザイン性と機能性、更に安全性を兼ね備えた誰もが誇りに思えるシンボリックな施設であるべき」という観点から、公募型プロポーザルによりNAP建築設計事務所 中村拓志氏に白羽の矢が立ったという経緯であります。

後程、中村代表より概要について説明があろうかと存じますが私から一つだけ申し上げたい事は、昨今の集中豪雨によって各地で多くの土砂災害が発生していますがその最大の要因は、異常気象による線状降水帯の発生に加えて国土の70%と云われる森林の荒廃にあるということです。本町では、防災・減災、国土強靭化という観点からも、土砂崩れ等で産廃の山にならない様、生かすことで宝の山にしようという思いで、まず地元から率先して町有林を活用し、治山に取り組むことで地域の安全な暮らしを確保し、林業の活性化にも繋げる為に、このループアリーナの内装に使われている木材はすべてが町有林(京築産ブランド檜)の仕様といたしたところです。

ご覧のように、京築檜の活用も圧巻で日本を代表する建築家に相応しい外観から細部にわたるまで最高レベルの建築が完成しましたことに心から御礼を申し上げます。また、施工に当たられた株式会社東洋建設の皆様並びにご協力いただいた工事業者の皆様、そしてすべての関係各位に心から敬意と感謝の意を表する次第であります。

いよいよ明後日8月1日より供用開始となりますが、地元町民の皆様はもとより町外にお住まいの方々、企業、各種団体等、より多くの皆様方に大いにご利用いただきたいと考えています。また、この地に隣接するグラウンドやげんきの杜、そして保育園もあわせ子どもからお年寄りまでが世代間交流できる福祉の拠点として、今後更にブラッシュアップされ、進化が期待されるものでございます。

昨今少子高齢化という時代背景の中、九州の玄関北九州市を起点とし、福岡・熊本へ向かう西側と(私達が暮らす)大分・宮崎へ向かう東側とでは残念ながら大きな格差がついてしまいました。今後このエリアを盛り上げていくには本町のみならず、本日お集まり頂いた皆様方をはじめ、東九州沿線市町の連携と協力、そして互いの研鑽無くして発展はありません。官民共働、一丸となって切れ目ない美しい誇れる整備に繋げ、この東九州を盛り上げていければ幸いと存じます。

結びに、この体育館が町内外を問わず多くの皆さんとの交流の場としてサスティナブルな発展の核となりますことを心から願いますと共に、ご参集の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ竣工記念式典の御礼の挨拶と致します。

本日は誠に有難うございました。

令和5年7月29日

上毛町長 坪 根 秀 介

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